サイコパスは病気ではなく、気質だったように思うのだが

特に深い理由はなく、ただただ、ふと思った疑問なのだが。

自分が初めてサイコパスというものを目にした時、今ほど「日本では反社会的パーソナリティ障害とされることが多い」という情報は少なかったように思うのだ。

反社会性パーソナリティ障害とは
社会的規範や他者の権利・感情を軽視し、人に対して不誠実で、欺瞞に満ちた言動を行い、暴力を伴いやすい傾向があるパーソナリティ障害である。診断には、子供の頃は行為障害(素行症)であった必要がある。
引用:Wikipedia

そもそもサイコパスというものは、邦訳すると「精神病質」というものになり、どちらかというと生まれ持った気質(性格の一種)に近いのだが、いつしか反社会性パーソナリティ障害とほぼ同一視されるようになっているのだ。
たしかに、人によっては「精神病質が原因で反社会性パーソナリティ障害を患う」ということはあると思うのだが、みんながみんな、必ずしも反社会性パーソナリティ障害を患うわけではないだろう。

そもそも「パーソナリティ障害」とは?

そもそもの話、パーソナリティ障害とはなんだ?と思う方もいるかもしれないが、簡単に言えば「性格面に表れる精神疾患」のことで、性格があんまりに極端すぎることで生きづらさを感じる精神疾患のことである。
パーソナリティ障害の「パーソナリティ」が日本語でいう性格のことで、一昔前は人格障害と呼ばれていたらしいが、現在はパーソナリティ障害で統一しているみたいである。

パーソナリティ障害は大まかに3種類、細かく分類すると10種類ほどある精神疾患である。

【その①】A群

風変わりで奇抜な行動をするパーソナリティ障害で、下記の3パターンに分けられる。

▶妄想性パーソナリティ障害
他人の言動にちくいち「疑い」を持ってしまい、信用できない。
▶統合失調質パーソナリティ障害
「シゾイドパーソナリティ障害」とも呼ばれている。
非社交的で人間への興味が薄く見え、感情が平坦。
▶統合失調型パーソナリティ障害
独特な信念や魔術的な思考、病気という意味で妄想をしてしまう。

【その②】B群

感情の起伏が激しく、種類によっては演技をする(嘘をつく)パーソナリティ障害で、下記の4パターンに分けられる。

境界性パーソナリティ障害
衝動的な行動が多く、その行動が極端すぎるあまりに、自殺を実行したり自傷行為をする場合がある。
他人ひとに対する「理想化」が極端に大きく、相手が理想と反することをすると一気に冷める(こき下ろす)。
▶演技性パーソナリティ障害
自分が注目されることを強く望むあまり、芝居(嘘)がかった情緒表現をする。
▶自己愛性パーソナリティ障害
自己評価が過度に高く、自分が優れた人間だと評価されたいと願っている。
▶反社会性パーソナリティ障害
良心が薄く、他人ひとを騙したり嘘をついても胸が痛むことがない。
むしろ、普段から反社会的な言動をすることが多い。

【その③】C群

対人関係を築くのが苦手で、極端な不安を抱えこみやすいパーソナリティ障害で、下記の3パターンに分けられる。

▶回避性パーソナリティ障害
批判や拒絶を恐れるあまり、対人関係をさけることが多い。
▶依存性パーソナリティ障害
自分自身に自信が持てず、物事を決めることが極端に苦手である。
そのことが他人ひとへの過度な依存に繋がってしまう。
▶強迫性パーソナリティ障害
自分で決めたルーティンを「絶対に」崩したくなかったり、物事への融通がきかない。

サイコパス」は病気か否か

ここから本題に戻るが、いつの間にか「サイコパス=反社会性パーソナリティ障害」と言わんばかりの情報を見る機会が増えたのはいいものの、元々は生まれ持った気質であり、後天的に生まれる病気ではないのだ。
後天的に生まれる、サイコパスに似た「ソシオパス」というものもあるのだが、正直なところソシオパスの方が後天的に生まれるという意味では「反社会性パーソナリティ障害と同一視されてもおかしくないもの」だと思うのだ。

元々サイコパスとして生まれてしまった人でも、運よくパーソナリティ障害を患わずに健常者として生き続け、あまり争いごとを起こさないまま自然と寿命を終える場合もあるだろう。

逆に、サイコパスの要素が薄い人間でも、なにか後天的なものが原因で反社会性パーソナリティ障害(またはソシオパス)を患い、他人に迷惑をかけてしまう場合があるだろう。

反社会性パーソナリティ障害を患うかは「人による」としか言いようがないように思うのだ。

その人が「そういう気質」を持っていようが否か関係なく、反社会性パーソナリティ障害を患う時は患うし、患わない時は患わないと思うのだ。