【映画評論】いい意味で、騙された作品だった

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少し前に「貞子」を観たのをきっかけに、またホラー映画をアマプラで観たくなったため、なにを観ようか選んだ結果「喰い女 -クイメ-」という作品を観ることにした。

今回初めてこの作品を観たのだが、ただのホラー映画だと思っていたものの、話の終盤で度肝を抜かれたのだった。

概要

あらすじは、以下の通りである。

俳優の長谷川浩介は舞台「真四谷怪談」で主人公の伊右衛門役に抜てきされ、恋人でスター女優の後藤美雪と共演することになる。
美雪の推薦もあって大役を射止めたにもかかわらず、共演女優との浮気を繰り返す浩介に対し、お岩を演じる美雪は嫉妬や疑心を募らせ、やがてその愛憎は舞台と現実との境界を超えていく。
引用:映画.com

あらすじだけ見ると「生霊でもでるのかしら?」程度の感想しかでないと思うのだが、「霊がでるだけ」では済まされない、話の結末だった。

感想

話の中盤、嫉妬や疑心を募らせた美雪を浩介が殺してしまうシーンがあり、そのシーンから話の終盤にかけて、浩介は美雪の霊に付きまとわれるようになるのだが。
自分は最初、死んだ美幸が霊としてでてきたわけではなく、浩介が美雪を殺した罪悪感からただの幻覚を見ているのだと思いながら、映画を見ていたのだ。

ホラー映画ということもあり、摩訶不思議で禍々しいシーンもあるものの、上手い具合に現実の世界に引き戻されるために「今のシーン(オカルト現象が起きているシーン)はただの夢だったか」と錯覚するのだ。

そのため、物語の終盤に差しかかるまで「浩介の幻覚が心霊現象のように映っている」と思っていたのだが、話の終盤でそれも「ただの夢」だったことが判明するのだ。

たたみかけるように現実を見せつけてきて、自分が思っていたこと(『浩介がただの幻覚を見ている』という予想)は全部お門違いな感想だったのだと、衝撃を受けてしまったのだ。
「喰い女 -クイメ-」という作品に騙された!ミステリーの要素があるなんて聞いてないぞ!と思ったが、騙されたといっても腑に落ちない部分がまだあるため、2度目の鑑賞をする予定である。


最初は気づかなかった伏線が見つかるかもしれないし、なにも気づかないままかもしれない。

実は、この作品には原作(小説)があるらしいから、それを読んでみないと話の全貌が見えないかもしれない。


自分の中の「腑に落ちない部分」が全て解消されるかは分からないが、再びこの作品を見てみようと思った。