【映画評論】狂気が渦まき、恐怖が生まれる

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いつもなら、自分から後味の悪い映画は観ないのだが(たんに好みではないため)、クチコミきっかけで、めずらしく「ミッドサマー」だけは興味が湧いていた。
気づいた時には上映期間が終わっていたために映画館では観られなかったのだが、つい最近になりアマプラで観られるようになったのをいいことに、早速観ることにした。

概要

あらすじは、以下のようになっている。

家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。
美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。
しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。
引用:日本公式サイト

あらすじを読むだけでは「特に思うところがない」と思うかもしれないが、実際には、話が進むにつれて狂気を感じ、同時に恐怖を覚える映画だった。

【感想①】とある記事を思い出した

あまりネタバレしたくないゆえに、話の内容全部を言うつもりはないのだが、とりあえず話を進める。

話の中盤(ちょうど狂気じみた雰囲気が醸し出される辺り)で、ふと元カルト信者だという方のネット記事を思い出した。

bunshun.jp

一言でいうなら「『90年に1度の祝祭』というやつが、自分がかつていたカルト宗教を思い出したよ」という内容の記事なのだが。
この記事を書いた方が、映画が上映されて早々に映画館で「ミッドサマー」を鑑賞した際、その感想をちゃんとした記事として公開したら結構な話題になったのだ。

(記事の公開前に、Twitterでも軽く感想を書いたら話題になっていたらしいが、自分が目にした時にはすでに上記の記事がネットにあがり、話題になっていた。)

この記事が話題になっていた当時、Twitter経由で自分の目にも入ったため、早速この記事を読んでいた。

当時は「元カルト信者の方が『元いた宗教』を思い出すぐらいってどんな映画だよ!?」ぐらいにしか思っていなかったのだが、今回アマプラで観てみたら、カルト宗教に入ったことのない自分ですら「こりゃあカルト宗教のこと思い出すよな」と思うような狂気はなしだった。

【感想②】意外にグロテスクなシーンがある

ちゃんと確認していなかった自分が悪いのだが、この映画、意外にR指定(R15+)されているために「ショッキングな場面」がよく出てくる。

自分は「R15+」だと確認していなかったせいで少し驚いてしまったのだが、グロテスクといっても医療ドラマの手術シーンより若干レベルが上ぐらいのグロテスクだったから、あらかじめR指定かどうか調べていたら驚かなかったと思う。
ただ注意してほしいのが、話が進むにつれてそういう場面が増えていくため、血という血が苦手な人で映画を観たい場合は、気を確かにしていた方がいいのでは?と思っている。

【感想③】世界観(映像)が美しい

自分が、この映画をR15+だと確認しなかった(疑わなかった)理由でもある。

今回、アマプラで観る前から話題になっていることは知っていたのに、「やけに綺麗な世界観の映画だな」という印象(……という名の思い込み)から、ろくに調べもせずに鑑賞したのだ。

映画を観終わった今でも「世界観(映像)は綺麗だよ」と伝えることは可能なのだが、綺麗なのはしょせん見た目だけだ。
「美しい薔薇にはトゲがある」というが、トゲなんかよりも、もっと恐ろしいものをこの映画から感じられるのだ。

これから「ミッドサマー」をご覧になる方は、映像の美しさに惑わされないよう注意してほしい。